女性だけじゃない!男性のつわり「クーヴァード症候群」とは?

Doctors Me

妊婦さんのつわりは有名ですが、実はその旦那さんもつわりの症状が出ることがあります。

女性と男性のつわりの原因や症状の違いは、一体何なのでしょうか?

気になる男性のつわりについて、詳しく医師にお話を伺いしました。
男性のつわり(クーヴァード症候群)とは
男性の吐き気
つわりは妊娠中の女性が様々な体調不良に襲われる状態ですが、妊婦だけでなくその夫も体調が悪くなることがあると知られています。

クーヴァード(Couvade)とは

フランス語で「鳥が卵を抱くこと」を意味します。

世界の一部の民族には、妊婦の夫が妊娠・出産・産後に様々な決まりに従って生活したり儀式を行う「擬娩」という風習を持つ場合があります。

例えば夫が特定の食べ物を食べてはならないとか、出産後しばらく狩りに出てはいけない、妻と同様に床につかないといけないとか、出産で苦しむ妻の真似をするといったことです。

こういった風習をクーヴァードと呼んだことにちなんで、男性のつわりをクーヴァード症候群と呼ぶことがあります。
男性のつわり(クーヴァード症候群)の原因
悩む男性
医学的には不明ですが、以下の可能性が考えられます。

■ つわりに苦しむ妻に同情し、同調するあまり同じような症状を示す

■ つわりで動けない妻に代わって家事や上の子の育児をする夫が、疲れのために様々な不調を感じてしまう

■ 父親になれるのかという不安
男性のつわり(クーヴァード症候群)の症状
男性のつわりの症状例
・吐き気
・食欲不振
・胃痛
・頭痛
・めまい
・食の好みの変化
・嗅覚の変化
・感情の変化(イライラしやすい、涙もろい、不安など)
など
男性のつわり(クーヴァード症候群)の検査方法
胃カメラ
男性のつわりかどうかを判定できる血液検査や画像検査はないため、症状に応じて胃カメラ・超音波検査・血液検査・頭部画像検査などを行います。

検査・診断の難しさ

男性のつわりという状態については、患者にとっても医師にとっても認知率が低いため、病院を受診した男性は「妻が今妊娠しています」と自身の担当医師に告げることは少ないでしょうし、担当医師も「奥さんは妊娠されていますか?」などと聞くことはまずないでしょう。

診断名としても、「あなたは男性のつわりです」という診断が下されることはまずないと考えられます。

どの検査でも異常がなければ、「機能性の異常(機能性胃腸症、機能性頭痛、夏バテなど)」として処理されると思われます。
男性のつわり(クーヴァード症候群)の治療方法
胃薬
胃腸症状については、胃酸を抑制する薬・粘膜を保護する薬・胃腸の運動を助ける薬などが処方されるでしょう。

吐き気には吐き気止め、頭痛については鎮痛剤、といったふうに対症療法が行われると思われます。
男性のつわり(クーヴァード症候群)になりやすい人の特徴
妻のつわりを心配する夫
はっきりした傾向はありませんが、妻のつわりが重く、苦しむ妻の姿を長時間見ている場合に起こりやすいと言えるかもしれません。

また、妻をいたわる気持ちを持ち、妻のために何かしてあげたいのに何をしたらよいか分からないというような場合も、男性のつわりになりやすいかもしれません。
男性のつわり(クーヴァード症候群)の対処法
出産後の光景
出産が無事終わると、男性のつわりも改善すると言われています。

検査で異常なしと言われた場合、あまり気にせずに妻を支え、子どもの誕生を楽しみに待ち、準備を進めましょう。

最後に医師から一言
妊娠中の奥さんと家族
妊婦の夫だけでなく、妊婦の姉妹が体調不良を訴えたり、子どもやペットが妊娠を感じ取った様子を示したり、予言するような言動をする事例もあります。

妊娠出産にはまだまだ未知の領域があるものですね。

(監修:Doctors Me 医師)