乾いた花には「枯れない」魅力がある

TABI LABO

家の雰囲気をパッと明るくしたいときは、近くのお花屋さんで気分にマッチした色のお花を買う…ではなく、今度はあえて「ドライフラワー」を選んでみよう。
まさかドライフラワーに“うっとり”だなんて思わなかったけど、デザイン好きな「decor8」のライターMel Chesneauさんが惚れ込んで紹介するフラワーアーティストのアレンジには、思わず目が止まってしまった。
乾いた花に息吹を与える
「ドライフラワー」と聞いて思い浮かぶものは?おばあちゃんの本棚の上に置いてある、埃をかぶったバラなんかをイメージしたり、あるいはInstagramですでにリバイバルが始まっているのをもうウォッチ済みだったり?
いずれにしても、ドライフラワーの未知なる世界を表現する、Mark Antoniaの創作には圧倒させられるはず。
私の名前はMel(メル)、デザインが大好きです。昨今、業界でもっとも心動かされたのは、間違いなく“メイカーズムーブメント”で、これは確実にスローリビングに感化されているんじゃないでしょうか。
一週間後のことをやたら気にするのではなく、「いま」を生きれるよう心掛けています(共感できる?)。だからと言うワケじゃないけど、ヨガもしているしね。「いま」を意識しているからか、日々の小さな幸せに気づける気がするんです。
たとえば朝、自分で制作した陶器のマグにお茶を淹れるときに感じる幸せ。小ぶりのハンドメイドアイテムが運ぶ、このささやかな喜びは、自分の家を見渡せばすぐに感じられるでしょう。
余談ですが、その幸せに紐付けてdecor8に置いて、私が2018年に焦点を当てるのはスウェーデンのメーカーたち。そして機会があれば、その他海外のメーカーたちにも焦点を当てていこうと思います。私の発見を一緒に楽しんでもらえれば、嬉しい限りです。
脱線しましたが、ドライフラワーの話に戻しましょう。
ニュージーランドはオークランドにある「マーク・アントニア・スタジオ」に足を踏み入れたとき、もちろんドライフラワーを目にすることは予想のうちでしたが、驚かされたのはその量。
未加工のベニヤ板は、後にアントニアの“魔法の手”が触れる乾いた枝やお花を魅せるのにぴったりなバックドロップ。
Antonia De Vereと隣り合わせに働くのは、彼女がアートスクールで出会ったMark Seeney(これで名前の由来もおわかりでしょう)。
恋人同士なおふたり。アントニアは自身の草花栽培とキャンドルを強みとし、マークは工業用の家具をカスタマイズしたり、日用雑貨を作ったり、小売り機関の装備などを担当しています。
「母なる自然を再現する」
ドライフラワーの世界
私は、オークランドにある小洒落たお店や商業地区などで彼女のフラワーアレンジを見かけて以来、彼女の作品と聞けば、盲目的に手を出してしまうほどのファンになりました。ただ、彼女のミニマリマストな作風において、見落としていたことがひとつ。それは、彼女が自身の作品を通じて、母なる自然を再現していること。
もうちょっと詳しく説明しましょう。
アントニアがこのアイディアを思いついたのは、フラワーアレンジを委託され、無駄にされる生花を目にしたとき。
彼女はそこで使われなかった生花を乾かし、それを使って様々な試験的アプローチをとり、ようやく今あるミニマリストな作風にたどり着いたそう。アントニアは花を彫刻かのように扱うので、彼女の作業する姿にはとても惹きつけられるんです。
長く付き合える楽しみ
例えばこの作品、葉っぱもベリーもつぼみもすべて器用に糊でとめていて、もともと自然界で根を張っていたかのよう。前述した「母なる大自然を再現している」と言うアントニアのメッセージは、つまりこういうこと。
彼女がドライフラワーを使って織りなすアートは、日本の生花に近いのかもしれない。息を呑むほど美しいのはもちろんのこと、すべて長くつき合っていける装飾品へと姿を変えていくのです。
Licensed material used with permission by Mel Chesneau, on decor8