あなたは「人生最後の日」と、本気で向き合ったことがありますか?

TABI LABO

「もしも今日が人生最後の日だったら、どんな1日を過ごしますか?」
これ自体は、よく耳にする質問だと思う。
でも、本気で自分に置き換えて考えたことはあるだろうか?
家族と過ごす。友だちに会う。地元に帰る。旅に出る。
思い出の地を回る。おいしいものを食べる。
人生を振り返る。未来に何かを残す。
最後の一瞬までやれることは無数にあるし、尽きない。
だからこそ、その過ごし方には、その人の好きなことや大事なもの、個性、人生観が表れる。
今回はその想いを知るべく、幅広いジャンルで活躍する10人の方々に同じ質問をしてみた。
「もしも今日が人生最後の日だとしたら、どんな1日を過ごしますか?」
Answer 01.
やり残したこともないし、後悔もない。
ーー 紀里谷和明
「私にとって死とは不安なものではなく、喜びと一種の好奇心を持って迎えるものなので、とりわけ何もすることはありません。やり残したこともないし後悔もありません。もし日本にいたら熊本の両親に会いに行って、これまでの感謝を伝え、そのまま残りの時間を一緒に過ごすでしょう。死期を知りその瞬間まで自覚があるというのは、とても幸運なことだと思います」
紀里谷 和明映画監督/写真家
15歳で渡米、マサチューセッツ州ケンブリッジ高校卒業後、パーソンズ大学にて環境デザインを学ぶ。94年写真家としてニューヨークを拠点に活動を開始。数々のアーティストのジャケット撮影やミュージックビデオ、CMの制作を手がける。2004年、映画『CASSHERN』で監督デビューの後、『GOEMON』や『ラスト・ナイツ』も手がける。
Answer 02.
最後の日にならない方法を、最後まで探る。
ーー 池田親生
「今日が最後の日にならない方法を最後の1秒まで探しまくる。
僕が関わるものは、アートも経営も政治も砂漠を1週間走るような遊びも、すべて優しい世界づくりという冒険の1部です。まだ、世界が達成したことがないであろう世界平和ってものに挑戦できる時代に生まれてきたことに日々ワクワクしています。
その毎日の中で神様が目の前に現れて、今日で終わりねって言われたら、僕はさらにワクワクを加速させて、その冒険を越えて、また明日の朝から世界平和を目指すのです」
池田 親生竹あかり演出家/社会冒険家
「世界が振り向くバカ」を目指して旅するように日常を生きています。トイレ掃除から政治までやれないこと以外はなんでもやります。特技は竹に穴をあけて、あかりを灯し、みんなを笑顔にすることです。「社会冒険家 イケダチカオ」という作品が世界を今より1mmでも優しくしてくれるように豪快、愉快、軽快に毎日を楽しんでいます。
Answer 03.
一番遺したいものは、感謝の気持ち。
ーー 鈴木美穂
「私の人生を形作ってくれた、愛する人、家族や友人と思いっきりハグして、思い出を語り、『ありがとう』を言って、感謝の気持ちでいっぱいになりながら死にたい。
9年前、がんで闘病中に死を何度も覚悟し、そのときから、死ぬときに唯一持っていけるものは思い出で、一番遺していきたいものは感謝の気持ちだと思っているから」
鈴木 美穂日本テレビ 報道記者(兼)キャスター/NPO法人マギーズ東京 共同代表理事
2006年日本テレビに入社し、現在は社会部記者と「スッキリ!!」「ミヤネ屋」のニュースコーナーのキャスターを兼任。2008年乳がんを経験し、2016年東京・江東区にがん患者や家族を支える「マギーズ東京」をオープン。
Answer 04.
未来へのバトンをつなぐ。
ーー 青木大和
「家族、友人、仲間、お世話になった方々に集まって頂き、肉、寿司、ピザなどのみんなが好きなものを囲みながら人生を振り返り、これからの未来を熱く語る楽しい一日にして過ごします。
自分たちが今の時代を生きる中で唯一残すことが出来るものが未来へバトンをつなぐことだと考えていて、未来を語り、その場にいるまだ人生がある人たちが未来に使命を繋いで行って欲しいと思うからです」
青木 大和政治起業家
15歳にて単身渡米。米国の社会活動へ参加する中でオバマ大統領誕生を目の当たりにする。日本と米国の若者の社会参加、政治参加の差を実感し、2012年「僕らの一歩が日本を変える。」を創設。「高校生100人×国会議員」「未成年模擬選挙」「全国行脚」などの数多くの仕掛けを行った。その後、スーパー表現者集団アオイエを立ち上げる。
Answer 05.
今にフォーカスするために瞑想。
ーー 小橋賢児
「今日が人生最後だとしたら…というテーマに、凄い山登るとか、24時間でどれだけ移動できるかとか、限界まで調整する、とか考えましたが、最後はシンプルに家族と過ごす & 今という瞬間にフォーカスするために瞑想するっていう感じになりました。まあ、こんなものは実際起こってみないとまったくわかりませんが(笑)」
小橋 賢児俳優/DJ/イベントプロデューサー/映画監督
子役時代より俳優として活躍しているなか、活動を休止し渡米。海外のイベントやフェスに出会い、そこで体験した感動を伝えるために独学で編集技術を学ぶ。帰国後には映画監督としてデビュー。「ULTRA KOREA」にて日本サイドのディレクターを任される。その後、ULTRA JAPAN クリエイティブ・ディレクターとして、ULTRA日本初開催に尽力した。この5月には、新たに「STAR ISLAND」も手がける。
Answer 06.
地球の大きさを思い出す。
ーー 安藤美冬
「10代から、独立して働く現在まで、ずっと旅をしながら生きてきたので、最後の日も変わらず放浪していたいですね。ヨーロッパへ向かう飛行機に乗り込んで、めいっぱい移動しながら地球の大きさと懐の深さを思い出したい」
安藤 美冬フリーランサー/作家/コメンテーター
書籍や連載の執筆、商品企画、大学講師、広告&イベント出演など幅広く活動。KLMオランダ航空アンバサダー。これまで旅した国は60ヶ国近く。TBS系列「情熱大陸」、NHK Eテレ「ニッポンのジレンマ」などメディア出演多数。新刊に『ビジネスパーソンのためのセブ英語留学』(東洋経済新報社)『行動力の育て方』(SBクリエイティブ)がある。会員制オンラインコミュニティ《Wonderland》主宰
Answer 07.
家族と手を取り、スカイダイビング。
ーー 荻原桃子
「息子と家族と大切な人達とキャンプでもして美味しいごはん食べて美味しいお酒を飲んで笑って過ごしたいな。いつもよりも大きな大きなキャンプファイヤーをしてね!
そして最後の瞬間は息子を抱きしめて家族と手を取ってスカイダイビングをしたいかな」
荻原 桃子UN3D. DESIGNER
2002年からアパレル業界で販売、企画、バイヤーを経験。2006年より「MURUA」をスタートし、CREATIVE DIRECTORとして9年間にわたってブランドのトータルディレクションを行う。2016年 新ブランド「UN3D.」をスタートしデザイナーを務める。Instagramはこちら。
Answer 08.
エネルギー尽きるまでトレーニング。
ーー 小比類巻貴之
「15年前に同じ質問をされたときは『一日中練習する!』でしたが、今は『選手のミットを持つこと!』が僕の仕事になっている。たくさん練習すると身体が強くなるが、度が過ぎると壊れてしまう。壊れる頃には心は満足する。今でも選手のミットを持ち続け、右手のヒジが壊れかけている。そうすることで選手は輝く。
一日中、身体がぶっ壊れるくらいミットを持ち、欲を言えば、各世界中のトップ選手のミットも持ってみたい。強い選手のミットを持つと楽しい。本物の選手…たとえばボクシングのメイウェザーのパンチ、ムエタイトップ選手のキック。。。でもやっぱり、小比類巻道場の選手とエネルギー尽きるまで、最後の日をトレーニングして過ごしたいと思います」
小比類巻 貴之格闘家/小比類巻道場(東京恵比寿、青森三沢)代表/格闘技イベント『Krush』解説者
K-1 WORLD MAX日本代表トーナメントにて史上最多の三度優勝、「ミスターストイック」と呼ばれる。現在はプロ選手育成、一般への指導の他、解説業、企業講演などを行う。著書に『あきらめない、迷わない、逃げない。』(サンマーク出版)。
Answer 09.
地球を駆け回り、地球に倒れこむ。
ーー 篠原祐太
「友達と話して、ラーメン食べて、山登って、勉強して、虫捕って、読書して、サッカー観て、地球と寝て、川泳いで、キャンプして、子供達と遊んで、海潜って、魚突いて、動物とふれあって、虫料理ふるまって、考えごとして、文章書いて……。書いてみるとやりたいこと多すぎですね。でも、完璧主義なので全部やりたい(笑)。今の自分が持つすべてを、次の世代に精一杯伝えたいです。
人生最後の日も、いつもと同じように、地球を駆け回り、大好きな仲間たちと地球を思いっきり楽しみ、自分が地球に還元できることを探して、詰め込みまくって過ごすんだろうなぁ。エネルギー全部使い切って、その場で倒れてやります。地球は素晴らしすぎて、生きてて本当に幸せです」
篠原 祐太地球少年
地球生まれ。慶應大学在学中。地球を心底愛する。現在は、昆虫食の魅力を伝える活動に奮闘。多様な昆虫食企画から、虫料理ケータリング、虫授業などと幅広く手掛ける。虫ラーメンの生みの親でもある。地球を全力で楽しみ、先入観を壊した先にある世界の面白さを伝えたい。
Answer 10.
自分の子どものために「死ねない」
ーー 山川咲
「今までなら、それでも仕事とか、文章を書くとか答えていたかもしれないけど、今は妊娠していろんなことが変わったので、『死ねない』が答え。命と換えてでも世界を変えたいと思っていたけど、今は長生きしてこの世界の変化を見たい。どうしても今日が最後なら、そう思えるほどの変化をくれたこの子を先に産むかな」
山川 咲CRAZY WEDDING創業者
完全オーダーメイドのオリジナルウエディングCRAZY WEDDING創業。2016年5月に毎日放送「情熱大陸」に出演。現在は、起業家として、新たな世界に挑んでいる。著書に『幸せをつくる仕事』(講談社)がある。
最期の過ごし方にこそ
人生の哲学が表れる
「死」を意識することで、見えてくるものがある。
自分を育ててくれた親に感謝する人もいれば、自分のやりたいことを最後まで追求する人もいる。
死はいつ訪れるのか分からないからこそ、一度立ち止まって考えてみる必要があるのかもしれない。
Illustration by:Shuhei Kobayashi(TABI LABO)