ネット中立性を身近に感じる動画:もしバーガーキングが中立性を失ったら?

ギズモード・ジャパン

180126_neutrality Image: BURGER KING/YouTube 社会実験「ワッパー中立性」です。
米国では「ネット中立性」を撤廃する決定が下され、通信事業者とコンテンツ事業者、それにユーザーたちをも巻き込んだ一大論争に発展しています。
たとえば電力網がどんな家電にも等しく電気を届けるように、ネット回線だってどんな機種でも同じ速さで利用できるべきだ…というのが「ネット中立性」の考え方です。
ですが、「動画のように重いコンテンツをたくさん配信する事業者から、もっとおカネを取れば良い」という思想が“ネット中立性の撤廃”に至り、それはイコール、ユーザーの月額または追加料金に直接上乗せされることになるだろう、という懸念が生まれるのです。
なかなかピンとくる話ではないかもしれませんが、もしこれをハンバーガー屋で試してみたら? よく理解していない人たちでも、わかりやすいだろうとこの実験が行われたのでした。
イジワルなサービスに客はカンカンです。
この実験では、ワッパーをすぐに食べたい人は「ハイパーファースト MBPS」の25.99ドル(約2800円)を、少しガマンできる人は、ちょっとだけ速い「ファースト MBPS」12.99ドル(約1400円)を、通常プランなら「スロー MBPS」4.99ドル(約540円)を支払うようメニュー(プラン)が決められています。
ちなみに「MBPS(Making Burgers Per Second)」とは、バーガーを作るために要する秒数となっており、壁にはワッパーの値段とは関係なく、Wi-Fiが6.33ドル(約690円)という張り紙もあったりします。
カネさえ積めばより良いサービスの恩恵に与れるのは世の常。ですがこれまでお小遣い程度で買えていたワッパーがこうなってしまうと、あまりの理不尽さに怒りと混乱を招いてしまうワケです。そしてこの図式をそのままインターネットの使用に当てはめてみると…?
しかしこの実験が、IT関連ではないバーガーキングによるものというのが凄いですよね。バーガーキングは、「インターネットはワッパー同様に、皆に等しく届けるべきだ」という信条からこの実験をしたのです。
この映像で、「ネット中立性」が失われることが身に沁みてわかったかなと思います。皆さんはこの問題についてどう思われるでしょうか?
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Rhett Jones - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)